東大EMP主催講演会
海をわたる機関車~近代日本の鉄道発展とグローバル化~
2016年7月24日(日)開催
鉄道博物館 鉄博ホール
趣旨
鉄道が急速に発展した明治時代、その牽引役である機関車は、いかにして日本にもたらされたのでしょうか。当時、蒸気機関車は最先端技術の粋を集めた製品であり、後発国・日本では自給が困難でした。そのため、機関車の円滑な輸入は、鉄道発展の鍵を握っていたと言っても過言ではありません。日本に最初の機関車を輸出したのはイギリスでした。しかし、19-20世紀転換期にアメリカ、ドイツが台頭したことにより、イギリスの独占が崩れ、日本の機関車は多様化します。そして、第1次世界大戦の直前になると、日本の自国技術が確立し、独自設計の国産機関車が誕生します。
この講演では、19世紀後半の第一次グローバル化のもとで出現した機関車市場を前提として、世界的な機関車製造業の動向と、日本鉄道業の発展の歴史を統一的な視点で論じます。そのことを通して、グローバル競争の中でしのぎを削る、現在の鉄道車輌・システム輸出の今後のあり方を考えてみたいと思います。
※ 講演会終了後、鉄道博物館ボランティアガイドによるヒストリーゾーンの展示解説を行います(約60分を予定、無料)。ぜひご参加下さい。(6/15追記:事前申込が定員に達しましたので、見学ツアーの受付は終了しました。当日空きがある場合には案内します。)
参考図書:「海をわたる機関車〜近代日本の鉄道発展とグローバル化」
開催情報
- 日 時
- 7月24日(日)14:00-15:30
- 場 所
- 鉄博ホール(鉄道博物館内)
- 参加費
- 無料(ただし、入館料が別途必要)
- 対 象
- 中学生以上(ただし、参加制限はなし)
- 定 員
- 100名(要事前申込、先着順)
- 申 込
- 無事終了いたしました
- 問合先
登壇者
講 師:中村 尚史(東京大学 社会科学研究所 教授)
東京大学社会科学研究所 教授
九州大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了、文学博士
東京大学社会科学研究所助手、埼玉大学経済学部助教授、東京大学社会科学研究所助教授・准教授を経て2010年より現職。この間、国際日本文化研究センター共同研究員、Sheffïeld 大学客員教授、London 大学 LSE 経済史学科 Visiting Senior Fellow、フランス社会科学高等研究院(EHESS,パリ)客員教授、日本学術会議(第一部会)第21期連携会員を兼任。
聞き役:小野塚 知二(東京大学 経済学研究科 教授)
東京大学大学院経済学研究科 教授
東京大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程単位取得、経済学博士
東京大学社会科学研究所助手、横浜市立大学商学部専任講師、同大学商学部助教授、東京大学大学院経済学研究科助教授を経て2001年から現職。政治経済学・経済史学会編集委員、社会経済史学会常任理事、社会経済史学会賞選考委員、社会政策学会賞選考委員、社会政策学会査読専門委員。
アクセス
- 会場
- 鉄道博物館
埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47番 - JRの場合
- JR大宮駅よりニューシャトル「鉄道博物館(大成)駅」下車、徒歩1分
- 一般道の場合
- 首都高速埼玉新都心線「新都心西出入口」より約4km、首都高速埼玉大宮線「与野出入口」より約5km、東北道「岩槻IC」より約9km、関越道「川越IC」より約18km
国道17号線(中山道)に入り「大成3丁目」交差点を右に曲がり直進。高架手前の「鉄道博物館(大成)駅」の交差点を左折すると、右手に鉄道博物館(大成)駅、その先に鉄道博物館と専用駐車場があります。
※休日は満車になることがありますので、なるべく公共交通機関をご利用下さい。