経済史A受講者へ、ひとこと、ふたこと
2004年9月3日
小野塚 知 二
はじめに
 集中講義なので疲れます。
 
T 成績評価
 成績は、最終日(9月7日のおそらく5時間目)に90分間の試験を行い、それで評価します。試験のやり方はまだ決めていませんが、複数出題した内の何問か選択ということになるでしょう。希望があれば遠慮なく言ってください。
 私は、どの講義でも、提出任意・テーマ自由のレポートを受け付けていて、その成績も多少は加味しています。ただ、この講義の成績表の提出期限が9月10日だそうなので、成績に反映させようと思ったら、9日までにはレポートを出していただかなくてはならず、今回に関してはレポートによる下駄効果はあまり現実的でないかもしれません。保険(成績に下駄を履かせる)効果より学習効果の方がはるかに大きいものと考えてください。
 何か書いてみたいという諸君のために、とりあえず、レポート受付の案内(「経済史受講者諸君にふたたびひとこと」)と、小野塚の隠れた不朽の名著「レポートの作成について」を配布します。
 
U 質問と相談
 質問は講義中随時受け付けます。集中講義は私にとっては限界への挑戦なので、なるべくたくさん質問をしていただいて、私に一息つかせてくださると助かります。質問や相談は講義終了後も受け付けます。ただし、講義後に急な用があるときは失礼することもあります、悪しからず。これ以外に、以下の方法も用意しておきます。
 (1)私の研究室(東京都文京区本郷)を訪ねていただくのが、フェリスのみなさまには遠くて申し訳ないけど、文献等もその場で案内できるので最も適切な方法だと思います。他に用事がない限り本郷には月曜から土曜まで大概来ていますが、講義・会議・その他の用務で研究室にいないことも多く、いても多用で応対できないこともあるので、e-mail(onozukat@e.u-tokyo.ac.jp)あるいは郵便(〒113-0033 文京区本郷7-3-1 東京大学大学院経済学研究科 小野塚知二宛)で事前に連絡して日時を決めてください。その際に場所・来方も案内します。
 (2)質問・相談は郵便かe-mailでも受け付けます。すぐに返事を書けない場合もあるし、直に会うのと違って何度かやりとりをしないと埒のあかないこともしばしばなので、これも決して手軽な方法ではありません。
 質問されたことで、受講者全員が知っていた方が良さそうな重要なことがあれば、ホームページ(http://www.e.u-tokyo.ac.jp/~onozukat/educational_j.html)上にQ&Aを載せますが、この講義では9月7日の最終日までにそういうことをする余裕はないと思います。Q&Aが載るとしても8日以降になります、これまた悪しからず。なお、ホームページ上でこの講義に関する文書を閲覧するためには、科目コード(02200)を入力する必要があります。
 
 
V 日本史・世界史との関係
 経済史は高校の日本史・世界史といくらか似たような対象も扱いますが、ほとんど別のものと心得てください。それゆえ日本史・世界史の好き・嫌いや得意・不得意は経済史の履修や成績にほとんど関係ありません。とくに、日本史や世界史が好きだったという方は油断しないよう注意してください。高校の教科書・参考書・『歴史用語集』の類は経済史の自習やレポート作成に用いるべき文献とはなりません。高校で用いた歴史地図・年表や『小辞典』は役に立つことがあるかもしれませんが、あまり期待しない方が良いでしょう。
 
W 講義評価
 最終日に、講義評価をしていただきます。評価シートを配りますので、それに記入してください。評価項目は、講義の目標、体系性、内容、進度など多岐にわたりますし、自由記入欄もあるので、最初から評価することを念頭において、きびしくチェックを入れながら講義に臨んでください。
 
X その他の注意点
 講義中の私語(および寝言・鼾・歯軋りなど騒音を発する行為)は慎んでください。静かな居眠りや内職は目立たないようにする限り、特に咎めません。むろん居眠りや内職を推奨するつもりはありません。また、講義中の出入りや携帯電話・メイルなども目障り耳障りなので慎んでください。
 この講義では突然あてます(指します)ので、充分に心の準備をしておいてください。殊に、私が疲れてきて集中力が途切れそうなときは要注意です。あてられたときは、ありったけの大声で話してください。