お知らせ

プログラムレポート ~EMPサロン~

2009年3月12日

東大EMPでは、通常の講義の他に、主に文化・芸術分野を中心として、各界著名人をお招きし寛いだ雰囲気の中でお話を伺う「EMPサロン」を隔週金曜日に開催してきました。

第1期では、10月17日の本学医学部教授永井良三による、「東大医学部の150年を振り返りながらの日本近代医学史概観」を皮切りに、ハーバード・ビジネススクール名誉教授、吉野洋太郎先生の「日米のマネジメント教育」といった、現代的な課題を俯瞰するテーマを掲げたサロンが続きました。

また、文化・芸術分野のサロンとして、朝日新聞社専門シニアスタッフ、田中三蔵氏による「日本美術~狩野派の功罪」、現代を代表する建築家のお一人である芦原太郎先生の「日本のモダン建築史」、東京芸術大学名誉教授、水野敬三郎先生の「日本美術史~仏教彫刻~」、さらに、日本文化研究家であるアレックス・カー氏の語る「美しき日本の残像」、チェリスト・サントリーホール館長、堤剛先生を囲んでの音楽談話と続き、十代目坂東三津五郎丈による「日本の伝統芸能~演者が語る歌舞伎」を最終回として、第1期EMPサロンは終了致しました。

文化・芸術のサロンでは、毎回講師の方々に豊富な画像資料をご提供いただき、日本の誇るべき伝統文化の美しさ、あるいは、建築分野では現代の建築家による作品の斬新さを再認識することができました。特にアレックス・カー氏が語られた、外国人の視点からの日本文化考察は、日本人自身が取り組むべき伝統文化保護への課題について活発な議論を誘うものでした。また、現代日本の代表的なチェリストでいらっしゃる堤先生のご演奏を間近に聴いて感激し、また三津五郎丈の歌舞伎俳優ならではの、迫力に満ちた美しい立ち居振る舞いに強い印象を受けるなど、EMPサロンならではの得難く充実した時間を味わうことができました。

美しき日本の残像を語る、アレックス・カー氏
美しき日本の残像を語る、アレックス・カー氏
愛器「モンタニャーナ」で、「BUNRAKU」(黛敏郎作曲)を演奏される堤剛先生
愛器「モンタニャーナ」で、「BUNRAKU」(黛敏郎作曲)を演奏される堤剛先生
演者の視点から歌舞伎の変遷を語る十代目三津五郎丈
演者の視点から歌舞伎の変遷を語る
十代目三津五郎丈

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