お知らせ
プログラムレポート ~宇宙と無の体験(第2期)~
2009年5月30日
東大EMP第1期プログラムに引き続き、第2期でも「唯一無二」の体験の一つとして、「星空観望」と「坐禅実習」が山梨県で実施されました。最先端の知を学び議論することを基本にしつつ、広大な宇宙を眺め、真実の自己(小宇宙)を探求する試みです。
星空観望」は、岡村定矩教授の「宇宙の姿と物質の起源」の講義の一環として、5月に見える「土星」、「球状星団、M13(ヘルクレス座)」「子持ち銀河、M51(りょうけん座)」を見ることが企画されました。しかしながら、曇り空でしたので、すべてを見ることはできませんでしたが、運よく5月15日の夜、土星と細くなった土星のリングを大型双眼鏡(フジノン製)および望遠鏡(天文学普及ネットワーク「天文学とプラネタリウム」(通称天プラ)提供)で、全員確認することができました。土星のリングは、今年は細くなっており、星に串が刺さっているように見えました。
5月16日は、山梨県塩山にある臨済宗向嶽寺派本山の向嶽寺内專門道場での坐禅と公案の実習がありました。これは「世界の宗教・哲学・思想」の講義の一つで、丘山新教授の「禅の思想と実践」として企画されたものです。指導は、向嶽寺派管長・宮本大峰、僧堂師家・小島岱山による、朝7時から午後3時半まで8時間半にわたる本格的な実習でした。坐禅初心者にとり厳しい1日でしたが、終わってみて初めて達成感を味わったようです。「無」の境地に至るまでにはかなりの修行が必要なようでした。