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2009年度の担当科目


大学院

  欧米経済史U(夏学期2単位、金U)

  欧米経済史資料研究「ヨーロッパ経済史資料研究」(冬学期2単位、水U)

  経済史経営史研究入門(夏学期2単位、水T)

  エグゼキュティブ・マネジメント・プログラム2(学生版EMP)(夏学期2単位、土、理学系研究科)

  現代ヨーロッパ経済史教育プログラム(CHEESE GRADUATE PROGRAMME

  東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)


学 部

  現代西洋経済史(冬学期4単位、月V・木T)

  上級西洋経済史(夏学期2単位、金U)

  学部演習(通年4単位、金W)



2008年度の担当科目

2007年度の担当科目

2006年度の担当科目

2005年度の担当科目

2004年度の担当科目




大学院

欧米経済史U/上級西洋経済史(夏学期2単位、金U)

 欧米経済史研究がこれまでに蓄積してきた知見を、遡及および比較の方法で再構成することを通じて、中世から現代までを首尾一貫した歴史像で認識できるようにすることを目指す。遡及と比較の始点には、現在の経済・社会が抱えるさまざまな問題と困難を設定し、そうした問題や困難の解法をめぐる価値観や政策思想に注目して過去を再構成する。講義・質疑のほかに、参加者には輪番で欧米経済史の諸トピックに関する小報告を課す。


 この講義は以下の内容で構成される。第1に、ヨーロッパ経済史の一次史料を輪読して、史料の読み解き方を実習する。基礎的・前提的な知識はむろん必要だが、史料から何を読みとりうるかということを重視する。取り上げるのはおもに英文あるいは英訳された文書だが、参加者によってはそれ以外のヨーロッパ言語の文書を扱うこともありうる。第2に、ヨーロッパ経済史研究の史料調査法について具体的な事例を踏まえて検討する。研究課題・研究計画と史料調査との関係、予備的な検索・調査、現地での史料調査、事後的・補足的な調査など、史料調査のさまざまな面を取り上げる。なお、希望があれば、近代・現代の英文手書き文書について基礎・初級・中級程度の手ほどきをすることもありうるが、これについては参加者と相談のうえ決める。




現代西洋経済史(冬学期、月V・木T)

1.講義の概要・目的(2009年10月5日改訂)
 19世紀末から20世紀末までの欧米社会経済史を、諸国・地域間の対立・摩擦の側面と、経済統合に向かう側面とに注目しながら概観する。この講義では上の1世紀ほどの期間をいくつかの時期に区分して、各期の@世界システム(通貨・金融、資本移動、貿易・海運、人口移動、外交・軍事など)の特質、A各国・地域の内的条件(殊に労使関係、農業、失業・貧困問題)を概説したうえで、B国内問題が国際問題に、また国際問題が国内問題に転化する様相を明らかにして、Cそれらを解決・回避する方策がどのように模索されてきたかを論ずる。おもに欧米を対象とするが、必要に応じて日本など非欧米地域にも論及する。  講義ではおよそ以下のようなテーマを論じる。
T 導入
  1 課題と方法
  2 19〜20世紀という時代
 U パクス・ブリタニカの世界 −"nation-"の形成−
  1 インダストリアリズム
  2 「国民国家」・「国民経済」の言説
  3 世界経済の完成と対立 −「自由貿易」体制−
 V 19世紀末の変化と第1次世界大戦 −"nation-"の制約−
  1 世界システムの変化 −「大不況」−
  2 「国益」の論理転換 −保護主義・関税戦争−
  3 世界市場と植民地
  4 破局と組織化の経験 −第1次世界大戦−
 W 戦間期と第2次世界大戦
  1 もう一つの組織化 −社会主義−
  2 逆行 −ヴェルサイユ体制−
  3 戦時の経験の不可逆性 −1920年代−
  4 世界経済の性格変化と大恐慌
  5 再び組織化 −1930年代−
  6 再び破局 −第2次世界大戦−
 X 戦後秩序の形成と動揺
  1 戦後構想と戦後
  2 再建・改革と冷戦の開始
  3 国際調整の仕組み
  4 ヨーロッパ共同体
  5 動揺と深化
  6 再編
 Y 結語


  講義案内(2009年10月5日配付)

  文献リスト(2009年10月15日配布、12月3日改訂)

  


学部演習(通年4単位、金W)
テーマ:「現代の経済政策思想  −自由と保護−」
   経済政策・社会政策に作用した思想の変容に注目することから、現代(≒20世紀)という時代を理解し、現代の終焉がどのような現象であるのかを、歴史の問いとして考察する。今年度は金融・証券の破綻に関わる政策的失敗の合理的な背景を取り上げたい。
 なお。個人研究(卒論)のテーマは各自の選択に委ねるので、必ずしも上のテーマに縛られる必要はない。冬学期の途中まではおもに共通文献の輪読と討論に、それ以降(および9月の合宿)は個人研究の中間報告に当てる。
 





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