レポート表紙(rtf版:右クリックで保存してください。ワープロで開いて書き込めます)(2014年11月11日掲載)
レポート表紙(pdf版)(2014年11月11日掲載)
演習ガイダンス配付資料(2014年4月4日配布)
テーマ:
「成長戦略の歴史 ―効果と副作用―」
現在の日本は長い平成不況からの脱出を目指しているが、長く深刻な不況を克服する政策の成否と副作用のありかを、過去の多様な事例を参照しながら、考察する。
具体的には、(1)まず、1920年代のイタリア、ソ連、1930年代のドイツ、フランス、アメリカ、イギリス、日本、さらに1950〜60年代の欧米諸国と日本の成長戦略(恐慌対策、不況克服策、復興政策、所得倍増計画など)の諸事例を研究し、それらをいくつかの方に分類してみよう。(2)次に、それらの政策の短期的および長期的な効果と、副作用(輸出依存経済への傾斜、近隣窮乏化政策、外交的摩擦と戦争の危機、無駄な生産と膨大な在庫・滞貨の蓄積、賃金の下方硬直性、資本市場のクラウディングアウトなど)がいかに発生するのかを、型ごとに分析する。(3)最後に、ごく簡単に、現在の日本で採られている成長戦略の歴史的な位置や特性、そこに欠けている視点や要素は何かといった問題を検討して、各自が現在を理解し、将来を良い方向に変えるための武器として歴史を使いこなす力を養ってもらいたい。
なお、個人研究・卒論のテーマは各自の選択に委ねるので、必ずしも今年度の演習のテーマに縛られ、また、それに配慮する必要はない。各自のテーマ選定は自由だが、テーマによって研究しやすいもの、しにくいもの、2年程度で卒論執筆にまで到達しがたいものなどあるので、とりあえずのテーマを決めるにあたっては、事前に相談されたい。